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浸透探傷検査

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浸透探傷検査(しんとうたんしょうけんさ)とは

磁粉探傷検査(じふんたんしょうけんさ)」は、強磁性体(磁石に引き寄せられる性質)の材質に限定された検査方法でしたが、この「浸透探傷検査」は強磁性体以外の検査対象の表面上に存在する微細な傷を検出できる検査です。

 

「浸透剤」と呼ばれる検査液を、検査対象の表面に塗布し一定時間放置します。その後、塗布した浸透剤をきれいに拭き取り、「現像剤」と呼ばれる別の薬品を塗布します。すると、表面上の傷が拡大化され視認できるようになります。ただし、浸透探傷検査では傷とその位置は検出できますが、傷の深さは測定できません。また、浸透剤を吸収してしまうような材質(木材など)には使用できません。

浸透探傷検査(しんとうたんしょうけんさ)とは

浸透探傷検査(しんとうたんしょうけんさ)とは

浸透探傷検査の原理

液体の中に細いガラス管を立てると、液は自然にガラス管内に吸い上げられます。管内部の水面が、元の水面よりも上昇する現象――これを毛細管現象と呼びます。浸透探傷検査はこの毛細管現象の原理を利用しているのです。

 

検査対象の表面に、我々が視認しやすい色の浸透剤をしみ込ませ、いったん拭き取ります。これで物体表面の傷には浸透剤がしみ込み、傷のない部分は薬品が拭き取られた状態になります。

 

次に、この上に現像剤と呼ばれる薬品を塗布します。この現像剤は、無数の隙間がある微細な粒子です。現像剤が検査対象表面に皮膜を作ることで、粒子間において毛細管現象が起こります。検査対象の傷にしみ込んだ浸透剤を、現像剤の粒子が吸い上げるのです。すると、浸透剤は現像剤粒子の皮膜中に広がるようにして、実際の割れ目よりも拡大されて模様を作り上げます。これにより表面の微細な傷を検出します。一般的に浸透剤は鮮やかな赤色、現像剤は白色をしているものが多く使われます。これは白地に赤色という組み合わせはコントラストが強く、視認・識別しやすい組み合わせであるためです。浸透剤と現像剤には種類があり、その組み合わせは検査用途によって異なります。

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